機能的MRI (functional MRI, fMRI)

前述のMRIは、脳の形態的な異常を確かめるための検査でしたが、この項で述べるfMRIは、脳の機能を評価する為の方法です。神経細胞の活動によって生じた血流動態の変化をMRI信号の変化として画像化する方法です。高次脳機能をターゲットにした研究で近年さかんに用いられている手法ですが、てんかん分野での臨床応用としては言語優位半球の判定や、一次運動野の部位同定の手法として用いられています。

fMRI-1

この図は、てんかんの患者様に対して、MRIの測定装置内で言語活動を行ってもらい、その際の脳活動を画像化したものです。左前頭葉で有意な血流動態の変化が見られ、言語優位半球は、左側であることが示唆されました。