神経心理検査

神経心理検査は、てんかんによって生じている脳機能の低下を把握する為の検査です。現在までの発達の度合いを確かめるために行う事もあります。また、手術前後の神経心理検査を比較することにより、手術の効果や副作用を確かめる事もできます。WAIS-Rという知能検査、WMS-Rという記銘力検査、失語症検査、前頭葉検査などを組み合わせて行っています。子供さんの場合には、WISCという、子供用に作られた知能検査を用いたり、各種の発達検査を組み合わせて行ったりしています。

特に記銘力検査は、側頭葉てんかんの術前評価として重要です。側頭葉てんかんの際に発作焦点になりやすい海馬は、正常では記銘力の中枢としての役割を担っています。そこで海馬の機能残存の程度を記銘力検査で把握し、術式選択の一助としています。

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