てんかんの外科的治療

単剤あるいは多剤による薬物療法を行っても、発作が十分に抑制できない場合には外科的治療の適応となります。従来は、2年の薬物治療を行っても発作の十分な抑制が得られない事を外科的治療適応の目安としてきましたが、近年では特に小児例や脳腫瘍を伴うてんかんを中心に、手術適応のあるてんかんに対しては早期手術が推奨されています。また抗てんかん薬の副作用が患者さまの日常生活に強い悪影響を及ぼしている場合なども早期手術の適応となります。


次に、以下の項目について説明を加えていきます。

てんかんの手術には、以下の3つの目標段階があります。いわゆる「発作消失」というのは、抗てんかん薬を内服下(または減薬下)に発作がゼロになることをいいます。まずは、この段階(二番目のハードル)を目指して治療をおこないます。その上の段階(一番高いハードル)、つまり、断薬下に発作ゼロとなり、てんかん治療が終結する患者さんも、おられます。
一方で、発作消失の望みは薄いものの、発作の減少や緩和を目指して外科治療を行うこともあります(一番低いハードル)。薬剤治療に難治に経過する患者さんにとって、薬剤の力、手術の力の双方を用いて発作の減少や緩和を目指すのは、大変重要な考え方です。