頭蓋内電極留置術

この手術は、治療の為の手術ではなく、検査の為の手術です。頭皮脳波、MRI、PET、SPECT、脳磁図(MEG)などの各種検査を行っても発作の焦点が同定できない場合に、頭蓋内電極留置術を行います。開頭手術を行って脳の硬膜下に電極を留置します。硬膜下の電極は頭皮の電極に比べて感度が非常に高いため、頭蓋内電極留置での長時間ビデオ脳波モニタリングを行うことにより発作の焦点が明らかになる患者様が多く見られます。発作の焦点が明らかになり、その部位が切除可能な部位であれば切除手術を行います。

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近年、欧米では、脳自体に細い電極を挿すタイプの頭蓋内電極を用いる場合が多くなってきています。日本においても今後、増えてくると考えられます。