外来診察でのポイント

初回の外来診察

緊張されている患者さまもおられるかと思いますが、たくさんの情報を教えてください。てんかんの問診は正しい診断をえて、適切に治療を進めていくうえで大変重要です。問診内容は、他の疾患に比べて、病歴聴取、発作様式の聴取、生活環境の聴取など多岐にわたります。「発作のきっかけは?」「いつごろから?」「どんな発作?」「発作は増えてきたか?」「抗てんかん薬の内服について」「発作をご本人、ご家族はどのようにうけとめているか?」など他の疾患の問診よりもとても長い時間を要することが多くあります。てんかんは慢性的な病気であり、少しずつ変化することもあります。また発作が、周辺脳への影響を与えたり、社会的な悪い影響をおよぼす場合もあります。少しプライベートな内容に踏み込むこともありますが、こたえられる範囲でお話しください。これらの問診は、てんかんの診断に直結することが多いため、大変重要です。限られた時間ですが、我々も少しでも多くの情報を聞き出すようにします。

もし、今までの経過をまとめたノート、病院を移ってこられる際などに発行される診療情報提供書、発作頻度ノート、薬剤手帳があれば、問診の際、大変役にたちます。最近では、発作時の様子をスマートホンの動画で撮影して見せてくださる方もおられます。これも診断に役立つ大変重要な情報となります。

初回診察を受けられる際には、なるべくご自身の病気の情報をまとめておかれることをお勧めします。

OPclinic二回目の外来診察

一回目の診察で得られなかった臨床情報を追加でお聞きすることがあります。一回目の受診時から変化があれば教えてください。また、必要な検査についてご案内します。内科的治療の継続または変更、場合によっては入院検査の相談や外科的治療の案内を行います。

三回目以降の外来診察

前回受診からの変化があれば教えてください。薬剤変更があった場合には、副作用がなかったかなど情報提供をいただきたくおもいます。診療の結果、かかりつけ医での診療継続が望ましいと考える方は、地域連携医療機関への紹介をさせていただきます。また、様々な理由で他の医療機関での診療を希望の患者さまは、いつでもお伝えください。当方で該当する医療機関をご紹介し、診療情報提供書を作成いたします。